入れ歯と認知症の関係。
噛む力・飲み込む力を守るために
できることがあります。
親御さんの食事量が減った、入れ歯を使わなくなった、食事中にむせることが増えたなどの変化はありませんか。 噛めない状態が続くと、食べる力や飲み込む力が弱くなり、健康にも影響することがあります。
入れ歯を入れれば認知症を防げる、認知症が治るというわけではありません。 ただし、しっかり噛める状態を保つことは、食事・栄養・会話・生活の質を支える大切な要素です。
この記事では、入れ歯と認知症の関係、噛む力の大切さ、早めに相談すべきサインについてわかりやすく解説します。
入れ歯と認知症には
関係があるの?
歯でしっかり噛むことは、食事を楽しむだけでなく、脳への刺激や全身の健康を保つうえでも大切な働きがあります。 歯が少ない状態や、入れ歯が合わずに噛めない状態が続くと、食べられるものが限られたり、食事量が減ったりすることがあります。
特に高齢の方は、噛む力の低下がきっかけで、栄養状態や体力、飲み込む力にも影響が出ることがあります。 そのため、早めにお口の状態を整えておくことが大切です。
噛む力を保つためには、入れ歯の安定感だけでなく、噛み合わせも大切です。 詳しくは入れ歯と噛み合わせのページでも解説しています。
01
噛む力が弱くなると、脳への刺激も減りやすくなります
食べ物を噛むとき、顎や口まわりの筋肉を動かし、歯や歯ぐきからも刺激が脳へ伝わります。 毎日の食事でしっかり噛むことは、脳を働かせる大切な刺激のひとつです。
反対に、歯が少ない、入れ歯が合わない、痛くて噛めないといった状態が続くと、噛む回数が減り、脳への刺激も少なくなりやすくなります。 認知症のリスクを考えるうえでも、「噛める状態を保つこと」は大切なポイントです。
02
入れ歯を入れていても「噛めていない」場合は注意が必要です
入れ歯は、入れているだけで十分というわけではありません。 大切なのは、その入れ歯で実際に食事ができているかどうかです。
「痛くて硬いものが食べられない」「外れそうで怖い」「やわらかいものばかり選んでいる」といった状態が続く場合、入れ歯が合っていない可能性があります。 気になる変化があれば、早めに歯科医院へ相談しましょう。
親御さんにこんな変化は
ありませんか?
小さな変化でも、噛む力や飲み込む力が弱くなっているサインかもしれません。
- やわらかいものばかり食べるようになった
- 食事の量が減ってきた
- 食事に時間がかかるようになった
- 食事中にむせることが増えた
- 入れ歯を外したまま過ごすことが多い
- 硬いものを避けるようになった
- 会話や表情が少なくなったように感じる
このような変化が続いている場合、入れ歯が合っていない、またはしっかり噛めていない可能性があります。 早めにお口の状態を確認することで、食事や健康を支えやすくなります。
噛めない状態が続くリスク
食べる力・飲み込む力が
弱くなることがあります
食べ物を口に入れ、噛んで、飲み込むまでの一連の働きを「摂食・嚥下」といいます。 入れ歯が合わずに噛めない状態が続くと、この働きにも影響することがあります。
口まわりの筋肉を使う機会が減る
噛む回数が減ると、顎・舌・頬・唇などの筋肉を動かす機会も少なくなります。
やわらかい食事に偏りやすい
あまり噛まなくても食べられるものが中心になると、食べる力や飲み込む力が弱くなりやすくなります。
むせやすくなることがある
飲み込む力が弱くなると、食事中にむせることが増える場合があります。
誤嚥性肺炎のリスクにもつながる
食べ物や唾液が気管に入りやすい状態を放置すると、誤嚥性肺炎につながることもあるため注意が必要です。
食事の楽しみや体力の低下につながる
食べられるものが限られると、食事量や栄養状態、毎日の楽しみにも影響することがあります。
合わない入れ歯を
我慢して使い続けるリスク
入れ歯は、毎日の食事や会話を支える大切なものです。 しかし、合わない入れ歯を我慢して使い続けていると、痛みや違和感だけでなく、食事のしづらさにもつながります。
「年齢のせいだから仕方ない」と思わず、噛みにくさや外れやすさがある場合は注意が必要です。
- 痛くてしっかり噛めない
- 食事中に外れやすく、安心して食べられない
- 硬いものを避けるようになり、食べられるものが限られる
- 入れ歯を使わなくなり、さらに噛む力が落ちやすくなる
入れ歯の痛みや外れやすい場合は、我慢せずに早めの調整が大切です。 合わない入れ歯でお悩みの方は入れ歯が合わない・痛い方へのページもご覧ください。
噛める入れ歯は、
食事と健康を支える大切な選択肢です
入れ歯は、失った歯を補うだけのものではありません。しっかり噛める入れ歯は、毎日の食事を楽しむことや、食べる力・飲み込む力を守ることにもつながります。
しっかり噛めると、食事の楽しみを取り戻しやすくなります
食べられるものの幅が広がり、食事への不安も減りやすくなります。好きなものを自分の口で味わえることは、毎日の楽しみや気持ちの明るさにもつながります。
噛むことは、飲み込む準備にもつながります
食べ物は、しっかり噛むことで細かくなり、唾液と混ざって飲み込みやすい状態になります。噛む力が保たれていると、飲み込む準備もしやすくなります。
流動食に頼りすぎないための支えになります
噛めないからといって、やわらかいものや流動食ばかりになると、口まわりの筋肉を使う機会が減ってしまいます。しっかり噛める入れ歯は、自分の口で食べ続けるための支えになります。
認知症が進んでからでは、
入れ歯づくりが難しくなることもあります
入れ歯は、作ってすぐに何でも噛めるようになるものではありません。 新しい入れ歯に慣れるまでには、少しずつ使いながら調整を重ねる時間が必要です。
しかし、認知症が進んでから入れ歯を作る場合、痛みや違和感をうまく伝えられなかったり、新しい入れ歯に慣れることが難しくなったりすることがあります。 また、入れ歯を外してしまう、使い方を忘れてしまうといったことも起こりやすくなります。
だからこそ、食事量が減ってきた、入れ歯を使わなくなった、噛みにくそうにしているなどの変化に気づいた時点で、早めに相談することが大切です。
まだご本人がしっかり意思を伝えられるうちの相談が大切です
痛い場所や噛みにくい食べ物、生活の中で困っていることを確認できる段階でお口の状態を整えておくことで、これからの食事や生活を支えやすくなります。
むらつ歯科クリニックの
入れ歯治療
むらつ歯科クリニックでは、「入れ歯を作ること」だけを目的にするのではなく、患者様が毎日の食事をできるだけ安心して楽しめることを大切にしています。
噛みやすさを重視した入れ歯をご提案します
入れ歯は、見た目だけでなく「しっかり噛めること」が大切です。 食事を楽しみ、食べる力を支えられるよう、お口に合った入れ歯づくりを目指します。
GDS
GDSデンチャーに対応しています
当院では、噛みやすさや安定感を重視したGDSデンチャーに対応しています。 外れにくく、食事中も使いやすい入れ歯を希望される方にご提案しています。
TECH
認定技工士と連携して、入れ歯づくりを行います
入れ歯は、歯科医師だけでなく技工士の技術も大きく関わります。 当院では認定技工士と連携し、患者様のお口に合う入れ歯づくりを行っています。 詳しくは技工士との連携についてのページをご覧ください。
FAMILY
ご本人だけでなく、ご家族からの相談も可能です
「親の入れ歯が合っていない気がする」「食事量が減って心配」というご家族からのご相談も可能です。 気になる変化があれば、お気軽にご相談ください。