保険の入れ歯で、
まずは噛む・話すを取り戻す。
費用を抑えながら、
毎日の生活に必要な機能を
補いましょう。
「入れ歯を作りたいけれど、費用がどのくらいかかるのか不安」「保険でどこまでできるのだろう」——初めて入れ歯を検討するとき、多くの方がまず気になるのが保険の範囲と費用です。
保険の入れ歯は、費用を抑えて作れる身近な選択肢です。一方で、使える素材や設計には一定の決まりがあり、見た目や装着感にこだわりたい場合は、自費の入れ歯を検討することもあります。
このページでは、保険の入れ歯の種類や構造、費用の相場、作製の流れ、メリット・デメリット、自費の入れ歯との違い、再作製の注意点までを整理してお伝えします。
保険の入れ歯とは?
保険の入れ歯は、健康保険が適用される入れ歯です。失った歯によって低下した「噛む」「話す」など、毎日の生活に必要な機能を回復することを目的に作られます。
使用できる素材や作り方には保険のルールがあり、主にプラスチック製の床(レジン床)や金属のバネを用います。費用の負担が軽く、比較的短い期間で作れるため、多くの方が最初に検討する治療です。
一方で、見た目をより自然にしたい、薄く違和感の少ない素材にしたい、金具を目立ちにくくしたいといったご希望は、保険の対象外となり、自費診療での対応になることがあります。
保険が適用される
条件・範囲
01
部分入れ歯・総入れ歯のどちらも保険の対象です
失った歯を補う入れ歯は、部分入れ歯・総入れ歯のいずれも保険の対象です。保険では、決められた素材や設計の範囲内で作製します。
02
保険で使える素材には決まりがあります
保険の入れ歯では、床の部分にプラスチックを使用し、部分入れ歯では残っている歯に金属のバネをかけて固定するのが一般的です。
03
見た目や装着感へのこだわりは自費になる場合があります
金属を薄く使った床や、金具の目立たない特殊な素材、より自然な見た目や装着感を重視した設計は、保険では選べないことがあります。
つまり、「入れ歯を作ること」自体は保険で対応できますが、「素材や仕上がりへのこだわり」の部分には保険の限界があると理解するとわかりやすいです。
部分入れ歯・総入れ歯の
構造と違い
保険の入れ歯には、大きく分けて部分入れ歯と総入れ歯があります。
失った歯の本数や残っている歯の状態によって、適した入れ歯の形が変わります。
部分入れ歯
- ✓一部の歯を失った場合に使用します
- ✓人工歯とピンク色の床で失った部分を補います
- ✓残っている歯に金属のバネをかけて固定します
- ✓場所によっては金具が見えることがあります
- ✓支えとなる歯に負担がかかる場合があります
総入れ歯
- ✓すべての歯を失った場合に使用します
- ✓歯ぐき全体を覆う床で支えます
- ✓吸盤のように歯ぐきへ吸着させます
- ✓部分入れ歯に比べて安定感に慣れが必要な場合があります
- ✓完成後の調整が大切です
保険の入れ歯の
費用相場
保険の入れ歯は、3割負担の場合、部分入れ歯で5,000円〜15,000円程度、総入れ歯で10,000円〜20,000円程度が一つの目安です。
| 種類 | 費用の目安 (3割負担) |
特徴 |
|---|---|---|
| 保険の部分入れ歯 | 5,000円〜15,000円程度 | 補う歯の本数や金具の数、設計によって費用が変わります。 |
| 保険の総入れ歯 | 10,000円〜20,000円程度 | お口の状態や診療内容によって金額が前後します。 |
※ 実際の費用は、お口の状態や必要な処置によって異なります。治療前に詳しくご説明します。
作製から完成までの流れ
STEP 1
お口の状態の確認
歯や歯ぐき、噛み合わせの状態を確認し、どのような入れ歯が適しているかを診断します。
STEP 2
型取り
お口に合う入れ歯を作るために、歯ぐきや残っている歯の形を型取りします。
STEP 3
噛み合わせの記録
上下の歯の位置関係や噛み合わせを確認し、入れ歯の高さや位置を決めていきます。
STEP 4
試作して噛み合わせや形を確認
必要に応じて試作段階で確認を行い、噛み合わせや形を調整します。
STEP 5
完成・装着
完成した入れ歯を装着し、お口の中での当たり方や噛み合わせを確認します。
STEP 6
装着後の調整
使い始めは、歯ぐきに当たって痛みが出たり、外れやすく感じたりすることがあります。完成後も、お口に合うまで少しずつ調整しながら使いやすくしていきます。
完成までには、数回の通院が必要になるのが一般的です。入れ歯は完成して終わりではなく、調整しながら使いやすくしていくものと考えておくと安心です。
保険の入れ歯のメリット
- 費用の負担を抑えて作製できる
- 比較的短い期間で作製できる
- 修理や調整に対応しやすい
- 全国どの歯科でも一定の基準で作製できる
- 初めて入れ歯を作る方でも検討しやすい
特に、費用を抑えながら失った歯の機能を補いたい方にとって、保険の入れ歯は選びやすい治療方法です。
保険の入れ歯の注意点
素材や設計に
制約があります
厚みが出やすい
床がプラスチック製のため、入れ歯に厚みが出やすい場合があります。
装着感に慣れが必要
使い始めは違和感があり、慣れるまで時間がかかることがあります。
金具が見えることがある
部分入れ歯では、金属のバネが見えて見た目が気になる場合があります。
温度を感じにくいことがある
食事の温かさ・冷たさを感じにくいことがあります。
発音に慣れが必要な場合がある
入れ歯の形や厚みによって、発音や違和感に慣れるまで時間がかかる場合があります。
自費の入れ歯との違い
保険の入れ歯と自費の入れ歯の主な違いは、
「使える素材」「設計の自由度」「費用」です。
| 比較項目 | 保険の入れ歯 | 自費の入れ歯 |
|---|---|---|
| 費用 | 費用を抑えやすい | 素材や設計により高くなる |
| 素材 | 主にプラスチック製の床や金属のバネを使用 | 金属床・ノンクラスプ・やわらかい素材など選択肢が広い |
| 見た目 | 金属のバネが見えることがある | 金具を目立ちにくくする設計も可能 |
| 装着感 | 厚みや違和感に慣れが必要な場合がある | 薄さやフィット感を重視した設計がしやすい |
| 調整・設計 | 保険のルール内で作製 | 時間をかけて型取りや調整を行いやすい |
まずは保険の入れ歯で作製し、使い心地や見た目に不満がある場合に自費の入れ歯を検討する方もいらっしゃいます。どちらが合うかは、お口の状態やご希望によって異なります。
自費の入れ歯について詳しく知りたい方は、自費の入れ歯もあわせてご覧ください。
保険の入れ歯を
快適に使うために
保険の入れ歯でも、正しく調整し、丁寧にお手入れすることで快適に使いやすくなります。
使い始めは、違和感を覚えたり、発音がしにくかったり、食べ物が噛みにくく感じたりすることがあります。最初はやわらかいものを小さく切り、左右の奥歯でゆっくり噛む練習から始めると慣れやすくなります。
強く当たって痛い部分がある場合は、削って調整できます。痛みを我慢して使い続けると、歯ぐきに傷ができたり、残っている歯に負担がかかったりすることがあります。不具合を感じたら、早めに歯科へご相談ください。
入れ歯の毎日のお手入れ
食後は外して洗浄しましょう
食後は入れ歯を外し、水を流しながら専用のブラシで汚れを落とします。
就寝時は外して保管しましょう
就寝時は歯ぐきを休めるために外し、乾燥で変形しないよう水や洗浄液の中で保管しましょう。
熱湯や研磨剤入り歯みがき粉は避けましょう
熱湯や研磨剤入りの歯みがき粉は、変形や細かい傷の原因になるため避けてください。
残っている歯や歯ぐきもケアしましょう
残っている歯や歯ぐきも丁寧にケアすることが、次の歯を失わないために大切です。
破損・再作製への備え
入れ歯は毎日使う中で、割れたり、金具がゆるんだりすることがあります。保険の入れ歯は修理に対応しやすく、破損時も比較的早く対応できるのが利点です。
ただし、保険の入れ歯は、原則として前回作製から6ヶ月以内は新しく再作製できない場合があります。これは、短期間で何度も再作製することを避けるための保険上のルールです。
破損の修理や調整は対応できることがあります。また、歯を抜いて本数が変わった場合など、お口の状態に大きな変化がある場合は例外となることもあります。
「合わないからすぐに再作製したい」と思っても、まずは調整で改善できるかを確認することが大切です。違和感や痛みを放置して無理に使い続けず、早めにご相談ください。
よくあるご質問
保険の入れ歯は再作製できますか?
一定期間が過ぎれば、保険で再作製できる場合があります。ただし、原則として前回作製から6ヶ月以内は、新しく再作製できないことがあります。破損した場合の修理や調整は対応できることもあるため、まずは状態を確認することが大切です。
今使っている入れ歯が合いません。
調整で改善することもあれば、再作製が適することもあります。痛い、外れやすい、噛みにくい、話しにくいといった不具合がある場合は、我慢せずご相談ください。
保険の入れ歯でも噛めますか?
お口に合うように調整することで、日常の食事に使いやすくしていきます。ただし、天然の歯とまったく同じ噛み心地ではなく、硬いものや粘着性のあるものは慣れが必要な場合があります。
保険の入れ歯は痛くなりやすいですか?
新しい入れ歯は、歯ぐきに当たって痛みが出ることがあります。使いながら調整していくことで改善する場合が多いため、痛みを我慢せず歯科へご相談ください。
保険と自費の入れ歯で迷っています。
費用・見た目・装着感のどれを重視するかで選び方は変わります。保険の入れ歯は費用を抑えやすく、自費の入れ歯は素材や設計の自由度が高いという違いがあります。両方の特徴をご説明しますので、ご相談ください。
入れ歯をお考えの方は
むらつ歯科クリニックへ
保険の入れ歯は、費用を抑えて噛む機能を取り戻せる身近な選択肢です。一方で、素材や設計には制限があるため、見た目や装着感を重視したい方は、自費の入れ歯も含めて検討することが大切です。
むらつ歯科クリニックでは、お一人おひとりのお口に合わせた入れ歯づくりと、丁寧な調整に取り組んでいます。保険・自費の入れ歯のどちらが合うか迷う方も、まずはお気軽にご相談ください。
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